無断駐車トラブルの解決方法は?
間違った対処で逆にこちらが訴えられることも・・・
正しい対処法を知ろう!!
無断駐車でトラブルが発生するケースが多くございます。
- 経営している月極駐車場の空いているスペースに無断駐車された
- 経営しているコンビニの駐車場に近隣住民が定期的に無断駐車を繰り返している
- 契約している月極の駐車場に無断で見知らぬ車が停まっている
- 駐車場ではないが所有している私有地に勝手に無断駐車を繰り返されている 等
など、自分勝手なドライバーによる無断駐車で迷惑を伴うケースが増えています。
特に、注意してもやめてもらえないなどの、繰り返し無断駐車をする悪質なドライバーも少なくありません。
- 民事不介入。警察はあまり動いてくれない駐車場や空き地など、公道以外の民間の私有地内でのトラブルは、基本的に警察は動いてくれません。注意はしてくれる可能性はありますが、無断駐車のドライバーがその場にいないとそもそも意味がないですし、私有地内での駐車トラブルは自分で解決するしかないのが現状です。
- 無断駐車している車にチェーンをかけるなどしてはいけないまとめサイトなどでよく見かける無断駐車へのDQN返しと呼ばれるものがあります。
- 無断駐車の車のタイヤのチェーンにロックをかけて動けなくした
- 無断駐車の車の周りに物を置き動かせなくした 等
いくら自分の私有地内だからと言っても、こういった行為は、下手すると器物破損にもなりかねませんし、逆にこちらが訴えられてしまうこともあります。
- 無断駐車は罰金5万円!などの看板は意味があるのか?よく駐車場やコンビニ、スーパーなどの駐車スペースで『無断駐車は罰金5万円』などの看板をよく見かけると思います。実は、これ法的には効力がないのです。“罰金”とは、そもそも刑罰の1つですし、所有地の一般人がそれを罰金を請求できる権利も実はありません。特に、法外で高額な罰金や違反金、迷惑料となるとその根拠が問われてしまいます。
泣き寝入りはしたくない!!
無断駐車のドライバーに対しどんな対処が可能なのか?
では、違反駐車されても警察も何もしてくれないし、泣き寝入りしかないのか?というとそうではありません。日本の法制度の範囲内でできることがいくつかあるのです。
無断駐車解決策その①無断駐車に注意をする
- 費用はかからない
- 注意の仕方によっては訴えられるリスクもある
まず自分でできることとして、
『無断駐車はしないで下さい』という注意を、無断駐車のドライバーに直接もしくは、紙に書いた注意を促す文面を無断駐車のワイパーに挟むなどし、注意喚起を行います。この際、後者の場合、粘着力のあるテープなどで車の窓ガラスに紙を貼るなどすると
テープの跡が残った=器物損壊だと言われかねないのでご注意を。注意をすることで、その後無断駐車がなくなればいいのですが、何度も繰り返す迷惑で悪質なドライバーでは、これだけでは全く意味がない、という場合が多いと思います。
無断駐車解決策その②訴訟をする
- 弁護士に依頼すると費用が高額になり時間もかかる
- 本人訴訟の場合は費用は抑えられるが時間と労力がかかる
実は、迷惑で悪質な無断駐車を訴えている訴訟がいろいろあります。
- 毎日同じ人物が1年半もの長期間繰り返しコンビニの駐車スペースに無断駐車された
→弁護士に依頼。駐車料+弁護士費用+慰謝料で約900万円の支払いを命じる判決
- 所有地に無断で短時間(40分)だが無断駐車された
→2016年、本人訴訟。200円という少額の支払い命令の判決で費用倒れですが泣き寝入りしないと戦ったケース
相手方も争う姿勢を見せた場合、訴訟を起こし裁判となると、長期的に時間をかける必要がでてきます。2016年のケースでは裁判所から
『所有者には自分の土地を承諾なく利用されない権利がある』という判例が出ており、無断で勝手に他人の土地に無断駐車をしそれを訴えれば、ちゃんと証拠などがある場合はほとんど勝訴することはできるでしょう。ですが、
弁護士に依頼する場合、とても訴訟費用は高額になります。上記の判例では、弁護士費用も認められましたが、認められないケースもあることを考えると高額な費用を支払ってまで・・・という方も多いと思います。本人訴訟の場合、そこまで費用はかかりませんが、何度も裁判所に呼び出され、その都度足を運ぶ必要もありますし、時間も労力も必要になってきます。
無断駐車対策その③低コスト!内容証明を送る
- 弁護士に依頼するより費用が安い!
- 最短当日に所有者特定&内容証明の送付ができる!
- 公的な記録を内容証明で残せる!
無断駐車を注意した程度ではやめてくれない、かと言って訴訟を起こす、というのはあくまで最後の手段にしたい。では、その前段階でできることはないのでしょうか??それは、無断駐車をする迷惑ドライバーに対して、駐車料金の支払いを求める内容証明を送付することです。
- 1、無断駐車の証拠を元に迷惑ドライバーを特定する
いつ無断駐車をされたか?などの証拠を揃えれば、車のナンバーから迷惑ドライバーが誰なのかを特定することができます。
- 2、駐車料金の支払いを求める内容証明を送る
周辺の駐車場などの駐車料金の相場から費用を算出し、内容証明を送ります。
内容証明を送ったとしても謝罪をしない、無視するなどの迷惑ドライバーが一部いたりもしますが、ほぼ大半の迷惑ドライバーはこの方法で反省してくれるケースがほとんどです。